ものづくりの根源に立ち返るという決意から、
VIRI-DARI DESERTAの歩みは始まりました。
かつてOEM・ODMを中心に営業を行っていた頃、
「良いもの」とは何か、その定義に疑問を抱くようになります。
完成された洋服のデザインや機能性だけでなく、
その背景にある“素材のはじまり”に目を向けたとき、
見えてきたのは、環境への深刻な負荷や、綿花を栽培する人々の健康被害といった、
これまで知らずにいた製造の現実でした。
2007年、その問題意識から構想が始まり、
2008年には環境配慮を掲げた
メンズブランドを立ち上げ。
そして2009年、暮らしの中で自然と寄り添うレディスブランドとして、
「VIRI-DARI DESERTA(緑になる砂漠)」が誕生します。
老舗のニッター、機屋、染色工場と手を組み、
インド産オーガニックコットンの糸から素材を丁寧に開発。
原料、製法、風合い、すべてにこだわり抜いた、
一貫したものづくりの哲学が、今日のVIRI-DARI DESERTAの礎となっています。
最初に生産したウェアは、ガーゼ裏毛やガーゼ天竺など、
オーガニックコットンの糸をより活かせる生地で構成。
柔らかさ、肌触り、軽さを追求し、クオリティ重視のものづくりの第一歩となりました。
History | 歴史
伊勢丹やバーニーズなどの百貨店を中心に卸展開を進めながら、
2009年には「BOTANIKA + TAISHI NOBUKUNI」と同じ店舗内にて販売を開始。
中目黒に直営店「PUMPKIN TRACKS」をオープンし、
メンズとレディスのフルラインを、初めて自社の空間で展開します。

3月、4周年記念イベントを開催。
水中写真家・鍵井靖章氏らを招いたトークセッションを通じて、
自然とともにある暮らしの価値を、来場者と共有しました。

12月には、ショップ名を「VIRI-DARI nakameguro」へと改め、
店舗をリニューアル。
よりブランドの世界観を反映した空間として、新たなスタートを切ります。

7周年を記念したアニバーサリーイベントを開催。
プロライフセーバー・飯沼誠司氏や鍵井靖章氏とのトークショーなど、
ブランドの思想に共鳴するゲストとの対話を通じて、
“自然とともに生きる”という問いを、あらためて共有してきました。

卸事業からの完全撤退を発表し、直営店とECのみに集約。
同年には「プレ10周年イベント」を開催し、歩みを振り返りました。
2019年、VIRI-DARI DESERTAは節目となる10周年を迎えます。

しかし翌年、コロナ禍の影響により、2020年3月に中目黒の直営店を閉店。
同年には、VIRI-DARI DESERTAの思想を受け継ぐ新たなラインとして、
ゴルフウェアを中心とした「VIRI-DARI GOLF」がスタートします。

2022年からは、グループ会社が展開する新規事業のショップ運営において、VIRI-DARI DESERTAとしてマネジメントを開始。
24時間稼働するインドアゴルフシミュレーターとショップを併設し、
“無駄なく場を活かす”という視点からサステナブルな運営を実現しています。
持続可能な暮らしに寄り添う空間づくりを通して、新たなフェーズに入りました。
空間の在り方にも、ブランドの世界観を反映する取り組みが始まりました。
ブランドの哲学を軸に、ファッションを超えた取り組みへと領域を広げていきます。

5年ぶりに卸販売を一部再開。
宮古島のシギラ、東京・広島のfmillなど、価値観を共有するパートナーとの限定展開が始まります。

2月、VIRI-DARI DESERTAはJLPGAプロゴルファー・藤田さいき選手とウェア契約を締結。
自然との調和を重んじる姿勢が共鳴し合い、ゴルフラインにおいても、より一層ブランドの世界観が広がっていきます。

藤田選手との契約を機に、ブランドとしての新たなフェーズを迎えたVIRI-DARI DESERTAは、その年、15周年という節目を迎えました。
変わり続ける世界の中で、問いかける姿勢だけは変えずに。
これからも、自然と人との関係を、衣服というかたちで静かに紡いでいきます。