“ポリエステル、もう一回ちゃんと考えてみる。”
— 再生素材とファッションの、これからの関係。
ポリエステルって、正直、便利です。
軽いし、すぐ乾くし、シワにならない。
Tシャツでも制服でもタオルでも、気づけばそこにポリエステル。
でも、ふと考えてみると――
それ、全部“石油”からできてます。
着ているのは、ある意味「服の顔をしたプラスチック」です。
“燃やすとヤバい”、そんな服たち。
石油からつくるポリエステルは、燃やせばたっぷりCO₂を出します。
空気中にのぼって、地球をちょっとずつ熱くしていく。
しかも、土に還るまで数百年から1,000年以上かかるとも言われてる。
もう、全然“ファッションの寿命”と釣り合ってない。
私たちは「着なくなったらポイッ」が染みついているけれど、
それって実は、めちゃくちゃ未来にツケを回してるかもしれない。

じゃあどうすれば?――の答えのひとつが、“再生ポリエステル”。
使い終わったペットボトルや古着、産業廃棄物を集めて、
もう一度ポリエステルとして生まれ変わらせる。
それが、再生ポリエステル(リサイクルポリエステル)。
もちろん、これが万能薬ではない。
けれど、「新しい石油を使わなくていい」ことや、
「すでにあるものを循環させる」という姿勢は、
今の時代にすごくフィットしていると思う。
しかも、仕上がりはかなりキレイ。
言われなければ“リサイクル”と気づかないレベルで、質感も風合いも自然です。
VIRI-DARI DESERTAがこの素材を選ぶ理由。
私たちが大切にしたいのは、「どう見えるか」だけじゃなくて、
「どう生まれて、どう終わるか」まで考えること。
再生ポリエステルは、そんな“終わりまでちゃんとデザインする”という発想とつながっている。
だから、ベーシックなウェアやタオルのラインで、少しずつ取り入れています。
作って終わり、じゃなくて、
「これがまた別の形で巡っていくかも」という希望も、ちゃんと一緒に届けたい。
ちょっとだけ未来にやさしい服。
ポリエステルが悪いわけじゃない。
でも、作って→使って→捨てるだけじゃ、もう持たない。
だからこそ、“一回きりじゃない素材”を選びたい。
便利さの裏側にある課題と向き合いながら、
少しだけ地球に気を遣える選択を、服から始めてみてもいいんじゃない?
ポリエステルに、2回目のチャンスを。
それは、ファッションが未来とちゃんと向き合う方法のひとつかもしれませんよね。