SUSTAINABLE TEXTILE MAGAZINE – Vol.01

ストーリー

“わざわざ、オーガニックコットン?”

— それでも選びたくなる理由が、ちゃんとあります。

「わざわざオーガニックなんて、ちょっと意識高すぎない?」
たまに、そんな声も聞こえてきます。

たしかに、農薬も使わず、肥料も自然由来、さらに認証も必要で……と、
オーガニックコットンには少し“めんどくさい背景”があるのは事実。
でも、だからこそ見えてくるものがあるんです。

オーガニックコットンって、結局何が違うの?

簡単にいえば、「育て方がちょっとまじめ」なコットン
化学肥料や農薬を使わず、遺伝子組み換えではない種を選び、
“3年以上きれいな土”で丁寧に育てられた綿花のことです。

そして、それが本当にオーガニックかどうかは、GOTSやOCSといった国際認証がチェックしてくれます。
“言ったもん勝ち”にはさせないという、なかなか厳しい世界。

なんでそんなに手間をかけるのか?

理由はシンプルで、「地球のことをちょっとだけ気にしているから」です。

というのも、一般的なコットンは世界の農地面積の3%ほどで栽培されているのに、
使われている農薬の量は20%以上とも。
「効率よく育てる」ために、土も、水も、人も、実はけっこう無理してるんです。

一方でオーガニックコットンは、そんな無理をしない。
自然と共に育て、作る人の健康にも配慮している。
つまり、“育てるプロセスそのものが、ちょっとやさしい”

やさしいって、弱いことじゃない。

オーガニックコットンは、ふわっとやわらかい風合いが魅力です。
でもそれは、ただの感触の話じゃなくて、考え方の話でもあります。

“この服がどう育ったのか”
“どこから来た素材なのか”
そんな問いを持ちながら服を選ぶことは、ちょっと真面目で、ちょっとかっこいい。
大量に作って、安く売って、すぐ捨てられる時代に、
「わざわざそれ、選んでるんだよね」って言える自分でいたい。

VIRI-DARI DESERTAが、オーガニックコットンにこだわる理由。

私たちは、素材の“背景”まで含めて美しいものをつくりたい
だからこそ、オーガニックコットンという少し遠回りな素材を選びます。

育て方も、作り手も、着る人も、みんながちょっとずつ気持ちよくいられるように。
それは派手じゃないけれど、ちゃんと意味のある選択だと思っています。

最後にひとこと。

わざわざ、オーガニック?
はい、わざわざです。
でも、それだけの理由がちゃんとあるんです。