“型紙が9割。”
— パターンが決める、服の運命と、心地よさ。
服の素材って、どこから来ていると思いますか?
いい素材を使っても、
丁寧に縫っても、
パターンが良くなければ、服は気持ちよくならない。
そう言い切ってしまえるほど、
服づくりにおいて「型紙(パターン)」の存在は大きなものです。
服は“かたち”で着るもの。
コットンが柔らかくても、ウールがあたたかくても、
身体に合わなければ、それは纏う衣類ではなく、ただの布です。
パターンは、服と身体の“距離感”を決める設計図。
どこにゆとりを持たせるか。
どこをフィットさせるか。
動いたときにどんな空気が服の中を通るか。
それらをすべて“線”で表現していく仕事です。
いいパターンは、着ていて忘れる。
私たちが目指しているのは、着たときに「気にならない服」。
背中がつっぱらない。
腕が動かしやすい。
襟ぐりがちょうどいい。
…でも、それを“意識させない”。
違和感がないという完成度。
それを支えているのが、パターンという見えない構造なのです。

職人の感覚と、ミリ単位の世界。
VIRI-DARI DESERTAのパターンは、信頼できる熟練のパタンナーと共に設計しています。
- 動いたときの服の“逃げ”を計算する感覚
- 生地の厚みや落ち感を“線に翻訳”する目
- 着る人の佇まいまで想像して“ゆとり”を調整する手
この職人技がなければ、素材の良さは十分に活きません。
型紙づくりは、感性と数学が交差する、静かな芸術だと思っています。
サステナブルって、設計から始まっている。
実は、ロスを減らす・長く着られる・サイズの揺らぎを防ぐといった
サステナブルな服づくりも、このパターンの精度が大きく関わっています。
- 無理なく着られる=買い替えサイクルが延びる
- 動きやすい=着る機会が増える
- 生地の取り都合が良い=裁断ロスが減る
良い型紙は、未来に対してもやさしい。
そんな視点で、私たちは日々“線と線のあいだ”に向き合っています。
服は、線で決まる。
縫製や素材が「味」だとしたら、
パターンは「骨格」。
どんな服に仕上がるかは、
どんな線を引いたかで決まってくる。
VIRI-DARI DESERTAの服は、“線”にこだわっています。
それは、見えないけれど確かに存在する“思想”のかたちなのです。